デビッド・レミュー vs カーティス・スティーブンス

ゴロフキンに負けた同士の対決。
お互いに強打でKO必至のサバイバルマッチ。
開始直後からレミューがパンチを振るい前進、スティーブンスはガードを上げ、足を止めて迎え撃つ。得意の左のカウンターを狙うもタイミングが合わずクリーンヒットを奪えない。
ガードの上から構わずねじ込んでくるレミューの攻撃に少しづつ削られる。

3ラウンドはスティーブンスは作戦変更ジャブを使い距離を取ろうとする。
しかし、ロープ際でカウンターを狙った所を相打ちでレミューの左がヒット、強烈な一撃で失神し暫く起き上がれなかった。

相変わらずの破壊力を見せたレミュー。
かなり魅力的だが再びゴロフキンと戦っても同じようにボクシングされるのが関の山だ。

狙うはカネロ?できれば今度ヌジカムに挑戦する噂のある村田とのどつき合いを見たいなあ。
レミューを力でねじ伏せられたら本物だ。

デビッド・レミュー vs カーティス・スティーブンス

デビッド・レミューvsグレン・タピア

僕のお気に入りのレミューの復帰戦
ゴールデンボーイプロモーションズの看板選手だけあってカネロのアンダーカードだ。

やっぱり長所は強打でずば抜けていい、でもディフェンスとか距離をコントロールしたり、ジャブを当てたりと技術面はまだまだ改善の余地があって、パワーとスピード頼みの大味なボクシングだ。誰か改善させてほしいものだが…
27才で油の乗った時期だけに、もっとビッグネームと戦ってほしいなあ。
カネロなんてどうだろう?
ゴロフキンとやるより面白いどつきあいが観れそうだ。

ゴロフキンには何も出来ずに終わったが、波の選手になら強打を炸裂させる。
やっぱゴロフキンはミドル級では格が違うな。

序盤からやや半身になって頭を遠ざけながら強引にジャブを当てて右、左ボディパンチで組み立てていく。
タピアは基本的に受身でいいところが無い。手を出したときは当たっているんだから、もっと攻撃するべきだった。でもそうさせないのが強打者のアドバンテージでもある。レミューの強打であれば、そのアドバンテージは大きい。
インターバルでのレミューの様子はどうやらタピアの実力は測ったようで、余裕の表情を浮かべる。

2ラウンド以降はいつもより冷静にチャンスを窺い、カウンターや左の連打をバシバシ決める。
4ラウンドのカウンターの左フックが決定打になった。

やっぱりレミューの強打は魅力的だけど、タピアは攻めればもう少し戦えたんじゃないかなあ。
まあパンチにビビってしまうのはしかたがないけどね。

クイリン、ジェイコブズ辺りと絡んで欲しいけど、難しそうだな…

デビッド・レミューvsグレン・タピア

ビジェンダー・シン 第4試合

6月まで予定びっしりのシンの試合
今回は謎の雑魚だったが第一ラウンドは相手のパワフルな攻撃に様子見だった。
なんとなく追ってはいくけど、チャンピオンは?な内容。
これから経験をつんでどうなるか、楽しみにしよう。
相手は練習してるかさえ怪しいスタミナで、ちょっと会場のファンを舐めすぎだろ

話は替わるけどアルバレス-カーンのアンダーカードにレミューが選ばれた。
なんとなく負けそうな油断がするけど、好きな選手だから楽しみだ。

それからウォードとバレラの試合が迫ってきた。
コバレフへの挑戦権をかけての戦いだけにバレラの頑張りと、ウォードがどうやってさばくかに期待。

ビジェンダー・シン 第4試合

いやほんと、格が違った。ゴロフキン対レミュー

ゴロフキンは強すぎる。
レミューの攻撃ならあるいはと思ったが、綻びすら見つけられなかった。
この階級ではまける姿が想像できない。

試合は初回から歴然とした差が現れていた。
ゴロフキンはジャブが良すぎる。的確でいて強烈、そしてこの日は徹底していた。

さらにもうひとつ、フットワークを使い距離を支配していた。突進といえばレミューだが、話にならない。

デイフェンスも文句なし、今まで見たことがなかったが、ロープ際でも上手い。一発も入れさせず、見事に切り抜ける。

2回以降もレミューのパンチは当たる気配すら感じない。
虚しい空振りが続く。
そしてレミューはゴロフキンのジャブが外せない、狙い打ちでどんどん消耗させられていく。

レミューは状況を打開するために、もっと小さく外して反撃するか、一気に踏み込んで距離を潰すかしないといけないのだが、ゴロフキンのパンチの前になにもできない。

4回は左の相討ちで、ぐらついたレミュー。強引にいけばもう倒せそうなくらい弱っていた。
5回はゴロフキンがギアを上げ、レミューも応戦する形でスタート。
打ち合いになるかと思った矢先きゴロフキンがボディー一発でダウンを奪う。
素晴らしいコンビネーションだった。
拳の横側でとらえた不完全なパンチだったが、堪らずレミューが膝を着いた。

レミューはこのラウンドはゴングに救われたが、その後ボディーを狙われ続け、8回にボディーが効いて動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。

理詰めのボクシングでつけ入る隙を全く与えなかった。
身も心もボロボロにする本当に強い王者だ。

後、今まではゴロフキンは多少貰ってくれる印象だったが、違った。当てさせてやってたんだ。
モンローの時なんかも早く倒すためにわざとだ。

いやほんと、格が違った。ゴロフキン対レミュー

ゲナンディ・ゴロフキン VS デビッド・レミュー

HBOのプロモーションビデオ
煽りのビデオもやっぱ本場はちがうなと言う感じ。

ビデオの中でゴロフキンは選手のチームリーダー的な存在で、面倒見のいい兄貴分て感じだな。
山奥の標高の高いビッグベアーレイクに近い場所にあるジムで、自然に囲まれながらボクシング漬けの生活を送っている。
練習のメインは持ち前のパワーを活かすことのようだ。
サンドバッグを打つときも回転力よりも一発、一発力を込めて打ち込んでいる。
普通の選手なら手首や拳を故障してしまいそうなほどだ。
ミットを持つアベル・サンチェスも大変だろう。

続いてレミュー。
娘に食事を作ってあげる良きパパなんだな。

前から思っていたけど、彼はシューズやトランクス、スタイルも全部タイソンだ、シャツのプリントもタイソン。
タイソン大好きだな
レミューの練習は肉体の強化を重要視しているようで、ストレングストレーニングを結構やっているみたいだ。
彼はミットも結構ぶれぶれで力任せなイメージがあるけど、有り余る肉体の力で補っている。
ボクシングに限らず、スポーツの練習って何に時間をかけるかで大きく結果が変わってくる。
本当は技術、肉体、精神、戦略、全部鍛えたいけど、無理。肉体は消耗品だ、そんなことはできない。
何が一番必要なのか考え実践しないといけない。
だから頭のいい奴が結果を出せる。
今度の試合でレミューはアントニオ・ルビオ、ヨアキム・アルシンから学んだことを活かさないといけない。

この試合は一部ではゴロフキンの圧勝、今までのように簡単な仕事になるとの意見が見られる。
個人的にはレミューはそんなに簡単な相手ではないと思う。

いくらゴロフキンといえど、レミューのパンチは侮れない。
きっと今までの誰よりも強烈な一撃だろう。

ゴロフキンはインタビューではいつも通りだと言うが、やっぱり意識しているし、普段より恐怖を感じているのが伝わってくる。
それからパンチ力にばかりに話がいくが、レミューが厄介なのはパンチングスピードだ。

同じようなパワーを持っていても、当たったときに反応したかどうかで、ダメージは全く違う。
例えばゴロフキンはガブリエル・ロサドを血だるまにはしたが、ダウンは奪えなかった。逆にレミューは危ない場面はあったが、ダウンは奪ってみせた。それはやっぱりパンチングスピードの違いだと思う。
速いパンチは反応が遅れる分、衝撃が逃せずダメージが大きい。
(レミューがその後に倒しきれないのは別の話だ。)
ゴロフキンはこのスピードに最大限の注意をはらう必要がある。

対するレミューが警戒すべきはゴロフキンのジャブだ。
どっちもファイターだが得意な距離が違う。
ゴロフキンのジャブはダメージを与えるし、何より戦意が削がれる。
多少の被弾は仕方ないが、タイソンのように頭を振って的を散しながら、躱したらすぐにカウンター、もしくは大きく踏み込み接近してジャブを止めたい。

まずはこのジャブを掻い潜らないと自慢のパンチも当たらない、それどころか一方的な試合になる。

派手なKO決着は間違いないが、ゴロフキンがレミューのスピードに対応できるか、レミューがゴロフキンのジャブに対策を用意しているかも注目だ。

ゲナンディ・ゴロフキン VS デビッド・レミュー

ガブリエル・ロサド

ボクシングのニュースを追うのも飽きてきたので、選手紹介!
http://boxrec.com/boxer/344539
hi-res-6952602_crop_exact
負けが込んできたアメリカ人ボクサー。
体中タトゥーだらけで見るからに危険そうな男。
デビッド・レミュー、ピーター・クイリン、ゲナンディ・ゴロフキン
他にも四角いリングではないがカーティス・スティーブンスなど危険な相手とも拳を交えている。
ミドル級で一番濃い戦績だ。

殺し屋みたいな風貌とは裏腹にパンチ力はまあまあ、技術で勝負するタイプだ。
ロープ際の動きなんかは、なんとなくバーナード・ホプキンスに似ていて
実際一緒にキャンプに参加して指導してもらったりしていたみたい。

最近は強豪相手の噛ませ犬的なポジションを確立しつつあり、なかなか勝てないのが現状だ。
それでも噛ませ犬としての仕事をしっかりこなし、やる気のない試合はしない。
最後まで立ちつづけ、セコンドやレフェリーが止めるまで絶対に諦めず反撃を試みる強いボクサー。
レミューのえげつないパンチに耐えながら「Com’on!!!」て吠えたのはかっこよかった。負けたけど。

出血しやすいとか問題は他にもあるけど、やっぱりパンチ力がトップレベルには物足りず、得意のカウンターが全く効いていないのを見ると何か悲しくなってくる。
ロープ際での脱出やパンチを躱すのは上手いが、最終的に体力で押しきられて負けてしまう。
体格はミドル級では大きい方になるけど、あまり活かしきれていないんだよな…。

これ以上激闘が続くと健康状態が心配になるけど、どうにかトップ戦線に食らいついて、一度でいいからチャンピオンになってほしい。

ガブリエル・ロサド