HBOのプロモーションビデオ
煽りのビデオもやっぱ本場はちがうなと言う感じ。
ビデオの中でゴロフキンは選手のチームリーダー的な存在で、面倒見のいい兄貴分て感じだな。
山奥の標高の高いビッグベアーレイクに近い場所にあるジムで、自然に囲まれながらボクシング漬けの生活を送っている。
練習のメインは持ち前のパワーを活かすことのようだ。
サンドバッグを打つときも回転力よりも一発、一発力を込めて打ち込んでいる。
普通の選手なら手首や拳を故障してしまいそうなほどだ。
ミットを持つアベル・サンチェスも大変だろう。
続いてレミュー。
娘に食事を作ってあげる良きパパなんだな。
前から思っていたけど、彼はシューズやトランクス、スタイルも全部タイソンだ、シャツのプリントもタイソン。
タイソン大好きだな
レミューの練習は肉体の強化を重要視しているようで、ストレングストレーニングを結構やっているみたいだ。
彼はミットも結構ぶれぶれで力任せなイメージがあるけど、有り余る肉体の力で補っている。
ボクシングに限らず、スポーツの練習って何に時間をかけるかで大きく結果が変わってくる。
本当は技術、肉体、精神、戦略、全部鍛えたいけど、無理。肉体は消耗品だ、そんなことはできない。
何が一番必要なのか考え実践しないといけない。
だから頭のいい奴が結果を出せる。
今度の試合でレミューはアントニオ・ルビオ、ヨアキム・アルシンから学んだことを活かさないといけない。
この試合は一部ではゴロフキンの圧勝、今までのように簡単な仕事になるとの意見が見られる。
個人的にはレミューはそんなに簡単な相手ではないと思う。
いくらゴロフキンといえど、レミューのパンチは侮れない。
きっと今までの誰よりも強烈な一撃だろう。
ゴロフキンはインタビューではいつも通りだと言うが、やっぱり意識しているし、普段より恐怖を感じているのが伝わってくる。
それからパンチ力にばかりに話がいくが、レミューが厄介なのはパンチングスピードだ。
同じようなパワーを持っていても、当たったときに反応したかどうかで、ダメージは全く違う。
例えばゴロフキンはガブリエル・ロサドを血だるまにはしたが、ダウンは奪えなかった。逆にレミューは危ない場面はあったが、ダウンは奪ってみせた。それはやっぱりパンチングスピードの違いだと思う。
速いパンチは反応が遅れる分、衝撃が逃せずダメージが大きい。
(レミューがその後に倒しきれないのは別の話だ。)
ゴロフキンはこのスピードに最大限の注意をはらう必要がある。
対するレミューが警戒すべきはゴロフキンのジャブだ。
どっちもファイターだが得意な距離が違う。
ゴロフキンのジャブはダメージを与えるし、何より戦意が削がれる。
多少の被弾は仕方ないが、タイソンのように頭を振って的を散しながら、躱したらすぐにカウンター、もしくは大きく踏み込み接近してジャブを止めたい。
まずはこのジャブを掻い潜らないと自慢のパンチも当たらない、それどころか一方的な試合になる。
派手なKO決着は間違いないが、ゴロフキンがレミューのスピードに対応できるか、レミューがゴロフキンのジャブに対策を用意しているかも注目だ。